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解決事例1 相続を考え始めたが、
何から手を付ければよいか分からない
Kさんのケース

イントロダクション

 千葉県松戸市に住むKさんは今年で74歳。娘2人はそれぞれ無事に嫁ぎ、奥さんと2人でのんびり定年生活を送っています。

 Kさんの所有する不動産は、約2,000坪の土地に自宅とアパート4棟。もともとは自宅と畑でしたが、固定資産税対策として畑の土地にアパートを建てました。年金に加えアパート収入で、十分安定した暮らしをしています。

 つい先日、テレビで相続の話題を見たことから、自分の相続のことを考え始めたKさん。まだ五体満足健康ではあるものの、もうすぐ後期高齢者、人生のロスタイム。そこそこ資産はあるのだから何かをしなくてはいけないことは分かっているけれど、何をしなくてはいけないのか、何をしたら良いのか、まったく分からないことに気づきました。

 そんなとき、不動産相続解決センターの「相続はじめの一歩」というセミナーのチラシがKさんの目に止まりました。今の自分に、はじめの一歩というテーマはちょうど良いかもしれない。Kさんはセミナーに出席することにしました。

インタビュー

セミナーで鈴木さんは「相続のはじめの一歩は、エンディングノートを書くことです」と話し始めました。

「最初はすごく抵抗がありました。なぜならエンディングノートって、死の間際、ほんとうに自分はこれから死ぬんだなっていうときに、気持ちを整理して、それですっきり死ぬためのものだとおもっていたから。まだ自分は元気なのに、死ぬことを想像するなんて嫌だ、まだそんなのは先の話でいい、私は相続の話を聞きに来たのに‥って思いました」

「でも鈴木さんは、『エンディングノートを書き終えたからといって、すぐに死ぬわけではありません』って言うんです。エンディングノートというのは、まず自分の一生を振り返りながら過去と現在を整理整頓して、自分はどんな人生を送ってきて、どんな人と関わってきて、どんな人に感謝しているのか、それを思い出して具体化して整理することだ、と。そして、これから先の未来をどのように生きていくか、大切な家族に何を伝えるべきかを考えることだと。それが相続を考えるうえでとても役に立つ大事なことなんだと説得されて、それでじゃあしょうがないからやってみるか…と思ったわけです」

半信半疑ながらセミナーでエンディングノートを書き始めたKさん。すると、意外な発見がありました。

「最初は妻と娘2人に『円満に、財産をうまく分配したい』ってぼんやりおもっていたんです。でも、娘2人のことを思い出して、2人にどれだけ世話になったか、2人それぞれにどんな思いがあるか、それを思い返してみると、……長女の方がじつは次女よりも結婚が遅かったんですね。次女はもともと奔放なところがあって23歳でポンと結婚しちゃって、あまりこちらにも顔を出さない。でも長女は結婚する前もずっと妻と仲良くしていたし、結婚したあともよく孫を連れて顔を出してくれる。仮に私が先に死んだ後も、おそらく長女のほうが妻の面倒を見てくれて妻も長生きできるだろうと。人間、平等というのは建前で、心の奥のほんとうの気持ちというのに素直になると、長女のほうにたくさんの財産を残してやりたい。次女には最低限の相続でも、きっと今のままで自由にやっていけるだろう。そんな気持ちが自分の中にあることに気づいたんですよ」

「それと、これは本当に驚いたしエンディングノート書いておいてよかった、って思うんですけど、…じつは私は過去に一度結婚して、離婚しているんですが、その前妻に子どもがいた事を思い出したんですよ。別れた後に再婚したときからは、(前妻のことを)ほとんど意識しなくなっていて、最近では完全に忘れてしまっていたんです。エンディングノート書いて、鈴木さんにそのことを話したら、『前の奥様との間のお子さんにも、もちろん相続権はあります』って言われて。もう40年以上も会っていない音信不通な、そんな子に、いまの2人の娘と同じだけの財産が相続されるというのは、当然腑に落ちないわけで。これはしっかり相続対策しないといけないなと改めて感じました」

家族への思いを再認識できたKさんは、そのほか、エンディングノート作成を通じて、自分の財産状況の詳細な棚卸しや、自分の家系図の整理などを行いました。そのなかから開示しても良いと思えた箇所を鈴木さんに提示し、Kさんはじっくりと相続対策の相談に乗ってもらうことにしました。

「エンディングノートを書かないで相続相談をしていたら、『自分がどうしたいのか』っていういちばん大事なことを整理するまえに、なんていうか、教科書的な『どうするのが正解か』っていう答えばかりを求めていたんじゃないかと思うんです。どうするといちばん相続税を節税できるか、とか。…でもそれよりも一番大事なことがある。自分の気持に正直になって、自分がどうしたいのかっていう、自分の答えを見つけるというか、それが一番大事だってことに気づきました。エンディングノートを書いて本当に良かったですよ。そのあとの鈴木さんのコンサルティングでも本当にいろいろなことを教えてもらって、相続対策の方針も決まりました。大満足です。相続について、思い残すことはないね(笑)」

エンディングノートを書いたことで自分の気持が整理でき、それによりスムーズな相続コンサルティングを受けることができたKさん。

さらにKさんが気づいた、エンディングノートを書いたことで見つかった大事なものとは…

これからの人生の目標ができたことでした。

「エンディングノートのなかに、こんな質問があるんですよ。

『あなたの余命はあと1年と宣告されました。あなたは何をしますか?』って。

それで、答えたのは、
妻と2人で旅行がしたい。
家の中を整理したい。
お世話になった高校の先生に、お礼の挨拶をしたい。

と。…書いてるときに泣いちゃったんですけどね、しみじみして。で、それのあと鈴木先生と話していたら、『この質問の答えを、今からやるのがあなたの人生の目標かもしれませんね』って言うんですよ。そうだ。余命1年なんて言わずに、今すぐやれば良い。そう気づいたら、年甲斐もなく、すごくわくわくしました。」

「そのね、お世話になった高校の先生というのは、高校のときに私はいわゆるヤンチャでね。親にも迷惑かけたし、学校の教師にも反抗ばかりしていた。そのときに、先生が私を叱ってくれたんですよ。ちゃんと一人の人間として向き合ってくれた。話すと長くなるから端折るけど、あの人がいなかったら私はきっとダメ人間になってろくな人生を送っていなかったんじゃないかと思った。それで、高校の同級生に連絡をとって、先生の所在を調べてみた。すると現在91歳で、まだご存命だということがわかったんですよ。驚いたし嬉しかった。来月、会いに行く約束をしたんです。ほんとうに、今すぐやってよかったっていうことです」

「エンディングノートを書いて、自分がどれだけ多くの人に世話になって生きてきたのかを痛感した。妻に感謝する気持ちも、いままでの2倍3倍になった。だから、これからの私の人生は、ただ死ぬことを待ってぼんやり生きるんではなくて、自分の人生の恩返しの時間なんだってことに気づいたんですよ。恩返しをしたい人はたくさんいるし、元気なうちにやらなきゃいけない。これからたっぷり恩返しをして、自分自身もたっぷりいたわってやれたらなと思ってます」

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このケースで当社が提供したサービスは... 「相続の第一歩」解決サービス
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